太陽とぼんやり

会社からの帰り、ちかくのコンビニを通りがかったら「まるかぶり寿司」を店先で販売してました。寒かろうに…。

家に帰ると奥様の実家（歩いていける距離）から頂いたようで食卓に！

季節を感じる良いイベントです。食い物だから嬉しいだけとも……( ;^^)。

食べ終わったらツーリストトロフィーの続きでもやろうかな。

終わった後はいつも淋しい。

普段家でゴロゴロとしている日曜日、良く言えば週明けからの仕事に備えて回復を試みているのがいつものことだけれど、昨日は違った。僕の甘味レーダーが照準を合わせて狙いを一点に絞る。

ケーキが食べたい！

昔、初めてのデートの時の僕が抱いていた欲望は、

良し、これでパフェを食べに逝ける

と、ほぼそれのみ(^_^;)。流石に男一人でファンシーな店内に入り、

「イチゴパフェを　く　れ　な　い　か？」

と言う勇気は無いので、パフェを食うにはスケープゴートとしての若い女性が欠かせないのだ。

そんなのは置いといて（笑）。

まあ久しぶりのドライブがてらアルトラパン（黄）で出かけました。

２時間ほど掛けてたどり着いたのは山あいのニュータウンの通り沿いにあるこの店。

ル・パティシエ・ヤマダ

入ったのは３時前だったけどほぼ満席。人気店だなぁ。

僕はチョコショートを注文。奥様はモンブラン。

さてさて……一口目。

むう……スポンジの中に染み込ませているチョコレートの分量が惜しげもない。柔らかくしっとりしていながら、存在感を主張しているぜ。生クリームもしつこさを感じさせず良くマッチしてる。

奥様のモンブランも一口頂きまして、おわっ、濃厚！贅沢品が持つ、確実に体に悪そうなすんごい美味（用はカロリー高そうってことです）。

ココのコーヒーは水出し式で、アイスを頼んだんだけどこれまた香りがとても良かった。goodjob!

いや、このケーキは一つで満足できるね。逆に欲張っていくつも食べると良くない。オーナーは若くて、ガラス張りの厨房でずーっと作り続けてましたが、一品で満足させようというこだわりのある人なんだろうなと。

会計の為にレジの前で待っている間もお客さんは途切れる事は無く、こりゃあ中々良い店に巡り合えて良かったと思いながら支払いを済ませた。

遠いので度々は行けないけれど、また少し遠出をしたくなったら行こう。

僕はうどんが好きだ。

ここの所日曜日は毎週うどんなんだけど、それは「今晩何が良い？」と聞かれる度に「うどんがお好みです」と答えているからで、僕のうどん好きも中々なものです。飽きないんだね、コレが。「いっつもうどんばっかりやんか～！」と批判はあるけど（汗）。

うどんはコシが命だ。堅いうどんなんか存在価値も無い。誤解されがちだけど[堅い]と[コシ]とは似ているようで別次元の問題だ。歯が当たった時には柔らかく、噛み込んで行くにつれて弾力を感じる、コレ。

深い鍋に５ℓ程水を入れ、沸騰させる。茹でる時間はたっぷりと。茹ですぎに気を付けろって？いやいや、熟練の達人が打った麺は３０分煮込もうがコシがなくなる事など無い。戦の吉報を待つ武田信玄の様にゆるりと構えておけば良いのだ。茹で上がった麺はザルにあけ、冷水で素早く揉んでやる。表面のぬめりを取り、全体を締める、完璧。

スープも大事だ。麺の小麦風味を殺さないように最高級の利尻産昆布をお湯が沸騰する前に取り出し、老舗の薄口しょうゆを合わせる。限りなく透明に近い液体は麺の風味を引き出し、更に香り高い後味を舌上に残す。間違っても濃口しょうゆ等は使ってはいけない。下品な塩分がうどんを食す高揚感を台無しにしてしまう。

ああ、書いてるだけで涎が出るぜ。あの喉越し、スープの風味……。よし、こうなったらいつもの様に『カトキチ』の冷凍麺に『キッコーマン』の３倍濃縮のめんつゆを水道水で薄めて戴くとするかな。

え！？何々？これまでのうどんに対するウンチクはどうしたって？嫌だな、好きな物に「こだわり過ぎる」と「好きで無くなってしまう」よ。東京風だろうと関西風だらろうと、讃岐も細うどんも平等に愛してこそのうどん好きですよ。ストイックなこだわりは海原雄山にでもお任せして、いつものやつを美味しく戴くとしよう。うん、うまい！