「俺たちの時代には今日より明日、明日より明後日の方が確実に良くなっていたものだがなあ」
これは父親の弁。
今はそんな時代じゃない。より正確に言うならそんな「雰囲気」ではない。そんなムードに流されて物事を斜めから見るのが得意になってしまったような気がする。僕の話であれば、将来の人生設計などは考えるのも億劫で、目先の手に入りそうな快楽を掴もうと夢を見ている。僕に限ったことだけど、それは子供のころおもちゃ売り場で駄々をこねて買ってもらったプレゼントを、大切にすることが出来ずにすぐに飽きてしまったのと変わりなく、成長もしていないんじゃないか?
「今日より明日……」そんなのはいつの時代でも保障されているわけも無く、全くの信仰だと皮肉の一つでもこぼしてみる。いつもと違って何が言いたいのかは、今回ハッキリしている。それは道標を無くした世代ならば、誰かが用意してくれないのならば、「自分で見つけろ」だ。
簡単じゃない。自分独自のものならば、常識という名の保証人は後ろ盾になってくれないから、他人に批判されるのは当たり前だし、自分との約束には婚姻届も離婚届も要らないので不安定な形にしかならないけど、実は頭を悩ませる必要な事でもなくあっさりと見つかるような、すぐそばにあるような。
それさえあればどういう行動に出ようが「一本スジの通った」生き方が出来そうで、そのことには非常に憧れる部分もあるのだが、「見つけろ」と断定した割には、そして実際どーなるのよ?ハッキリしません。だって僕もその「途中」にいるだけの一人だから頑張って何とかします、としか……。
(おいおい、棚に上げすぎじゃねーのか)
(……ほら、皮肉屋、だしね、としか……(-_-;)
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